お盆休みに精進料理を食べませんか？

ブログをご覧の皆様、こんにちは！
イーストテーブルのタケモトです。

あっという間に今年も半分が過ぎ、もうすぐお盆がやってきますね。
少しコロナも落ち着いてきて、今年は帰省してご家族とゆっくり過ごすという方も多いのではないでしょうか？
お盆休みにみんなでワイワイバーベキューをしたり、ごちそうを食べるのもいいですが、昔はお盆には精進料理を食べていたのをご存じですか？

精進料理とは肉や魚、豚、鳥などの肉類を使わない、豆類や野菜を使った料理。
鎌倉時代に中国から伝わった新しい仏教（禅宗）の普及とともに発展していきました。
精進料理の『精進(しょうじん)』とは、物事に精魂を込めて一心に進むことを意味し、仏教的には仏の教えによって仏教修行に努めることをいいます。
また、仏教では無益な殺生が禁じられていた為、修行僧の食事として作られ庶民にも広がっていったそう。
昔は、お盆には精進料理を親族みんなで食べるのが一般的でしたが、最近ではお供えのお膳だけ精進料理を用意するというご家庭も増えてきたようです。

精進料理を食べたことがない方も、最近食べてないなあという方も、家族みんなで精進料理にチャレンジしてみませんか？
今回は、精進料理のルールやメニュー、そして精進料理の盛り付けにぴったりなうつわをご紹介していきます。

精進料理 献立の組み方

献立は季節感を大切にするとともに、「五味・五色・五法」を組み合わせて作られています。

■五味・・・甘味・酸味・塩味・苦味・辛味または旨味
■五色・・・赤・青・黄・白・黒
■五法・・・煮る・焼く・蒸す・揚げる・生

精進料理は、味と見た目の美しさ、食材の持ち味を生かす料理法で、全体が調和する食事姿勢は日本料理の原点でもあります。
また宗派や地域によって若干配膳方法は違うので、それぞれの風土風習に合わせて柔軟に対応することもよいでしょう。

お盆休みに精進料理を食べるといいとされる理由

先祖の霊を迎え、供養する期間であるお盆。お盆に精進料理をお供えして食べる理由は、故人への感謝と成仏を願うだけでなく、施餓鬼という餓鬼道に堕ちた亡者に対する供養もあります。

餓鬼道には生前、欲望のままに必要以上の動物を殺して食べたものや、自分ばかり美味しいものを独占していたものが行くとされています。
お盆には極楽へ往生させる意図がある一方で、餓鬼となった亡者に対して質素な食事がふさわしいという概念から精進料理を食べるという習わしになりました。

精進料理のルールと基本の献立レシピ

「一汁五菜」と「一汁三菜」

精進料理の正式な配膳形式は、「一汁五菜(いちじゅうごさい)」が一般的とされています。

一汁五菜とは汁一品と菜五品からなる膳立て。
内容は白米、煮物、炒め物、漬物、汁物などが中心となります。

「必要な分だけ食べる」という釈迦の教えが基本となっているので、殺生を控えていても、これ以上品目を増やすのは好ましくないでしょう。
用意するのが大変であったり、多めの食事が不要の場合は、「一汁三菜(いちじゅうさんさい)」に減らしてメニューを考えてもよいとされています。

精進料理メニュー例

■きんぴらごぼう
栄養価の高い根菜をたっぷり使ったきんぴらごぼうはお盆料理としてふさわしい一品です。
ただし、お盆に作る際は精進料理を意識して五辛・五葷にあたる唐辛子は避けて調理した方が正式です。

■大根ときゅうりのゴマ和え
細切りにした大根ときゅうりに酢・醤油・すりごまを入れて混ぜ合わして揉みこむと完成。
長時間置くと水気が出るので軽く絞り、サッと作るのがポイント。

■がんもどきと野菜の煮物
精進料理では肉の代わりに使われるがんもどき。
インゲンやにんじんなどの緑黄色野菜と一緒に煮ると色鮮やかで見た目からも美味しくなります。

その他には、ひじきの煮物、たくあん、ゴマ豆腐、なすの味噌炒めなど野菜の煮物や漬物が中心になりますが、豆・豆腐・きのこなどの食材も使えます。
炒めたり煮たりなど調理方法には特に決まりがないので現代的に考えると、場合によっては電子レンジも使用可能と言えます。

素材は余すところなく使い、できるだけ食べきれるように工夫しましょう。

精進料理のお供えの仕方

配膳方法(一汁五菜）

①お膳にお箸を席に着く人からみて一番手前に置く。
②手前の左から右へ順に飯椀、漬物皿、汁椀を置く。
③中段に猪口(酢の物など入れた小皿)・つぼ(煮物)を置く。
④奥に平皿・小皿・膳皿を置く。

一汁三菜は、猪口とつぼの中段を除くだけです。決まっているのはお箸、飯椀・漬物皿・汁椀の手前の配置。他の品物を変更するときは並びが変わっても問題ありません。

お供え方法・期間など

精進料理を盆棚にお供えする際は、手前のお箸が仏壇前になる向きで置きましょう。
仏様が食べるためのものなのでそちらの方が自然な方向です。

お供えする期間は、一般的に8/13～8/16の4日間と言われています。
故人は初めの盆入りの8/13の夕方に到着し、8/16の朝早くに旅立つと考えられているからです。

お供えした後は食べて構いません。精進料理の湯気などが収まったら食べてよいとされています。
故人に食べてもらうと言っても実際には直接的にではなく、香りや出来心地をいただいてもらい、それを故人と「分け合って食べる」ことがお盆の供養となります。

精進料理におすすめの食器4選

精進料理の盛り付けにぴったり！おすすめのうつわです。

汁椀　亀甲　食洗機対応　日本製

汁椀　亀甲　食洗機対応　日本製　　　429円（税込み）
汁椀といえばこんな形！と思われる方も多いのではないでしょうか？
上品な風合いに仕上げられた和の汁碗。
昔ながらの伝統的な形状で「亀甲」と呼ばれるデザインを施してあります。
ぱっと見ると漆器のような雰囲気ですが、プラスチック素材でできており、取り扱いラクラク。
安心の日本製です。
また、毎日使う汁椀にとっても嬉しい、食洗機・電子レンジ対応。
表面の色合いは、シックな黒とモダンなブラウンの2色。
どちらも和食器と相性のいい色合いで、食卓にすっと馴染みます。
内側に塗られた朱色は日本ではおめでたいものに使われる色でもあるので、お盆にもぴったりです。

小鉢　青茶サビ十草

小鉢　青茶サビ十草　　　451円（税込み）
ブルーと茶のストライプ模様が、どんな料理もおしゃれに見せてくれる煮物鉢です。
一見派手に見えますが、落ち着いた色合いなので意外とお手持ちの食器に合わせやすく、
食卓のいいアクセントになりますよ。
程よい深さがあるので、汁気の多い料理も緒に盛り付けられます。
モダンなデザインで、かしこまった席のうつわとしても馴染むので、精進料理の盛り付けにもぴったり！

和食器　小皿　11センチ　彫十草

和食器　小皿　11センチ　彫十草　　　330円（税込み）
うつわの表面に細めの十草模様が彫られた「彫十草」シリーズ。
和食器らしい風合いとシンプルなデザインが手に取りやすく、地味すぎないながらも存在感があり、上品な印象を与えてくれます。
こちらは11㎝の小皿。
ちょっとしたおかずやフルーツの盛り付けにぴったりな大きさです。
その他にも醤油皿、薬味皿としても活躍してくれます。
上品に見せてくれるので、お盆の料理や来客用の食器としてもおすすめです。

カラーは、ネイビーの濃淡が魅力的な「深海」と、優しい「珊瑚」の2カラー。
どちらも使いやすいモノトーンカラーです。
色違いで揃えても素敵ですよ。

小鉢 12cm 紅白Flower

小鉢 12cm 紅白Flower　　　1,180円（税込み）
ハレの日のぴったりな和食器 紅白flowerシリーズの小皿です。
上品でツヤのあるカラーで、お祝いの席やおもてなし食器に最適。
なんともおめでたい晴れやかな白と赤、花型のかわいい形で、お盆の精進料理を盛り付けるうつわとしてお使いいただく他に、七五三、入学祝、長寿のお祝い、お正月、ひな祭りなどのおめでたいシーンにぴったり。
きれいなカラーと上品な質感で、とっておきの料理を食べるときに使いたいうつわです。
大きさは直径10cmの小皿サイズ。
和菓子はもちろん、しょうゆ皿、おつまみ皿、漬物皿にちょうど良い大きさです。
ちいさなおかずをちょこちょこ並べて、お盆にのせた、和カフェ風コーディネートも素敵。
同じシリーズの中皿と小鉢もあるので、一緒に使うとよりおめでたいムードが高められそうです。
また、お料理やお菓子を一人ひとりに取り分ける銘々皿としてお使いいただくのもおすすめ。
おもてなしの際には懐紙をプラスして和菓子を乗せるとさらに上品になります。
お子様にお作法を教えるいい機会にもなりそう。
普段使いに、来客用に、何枚か揃えておくと役に立つお皿です。
使い方は様々で、幅広い用途にお使いいただける和食器ですよ。

いかがでしたか？
精進料理にチャレンジしたことない方も、久しく食べてないという方も、今年のお盆は精進料理を食べてみませんか？
この機会に和食に合ううつわを新調してみるのもいいですね。

それでは、また次回！