だんだんと秋の気配も本格的になり、洋服と同様に食器を入れ替える人も多いのではないでしょうか?
食器には、洋食器や和食器があり、特に和食器のなかには使い始める前に目止めが必要な物もあります。
使用後にしっかり洗い流さないでいると、臭いがついたり変色してしまったりすることも…。
せっかくのお気に入りの食器は、できれば少しでも長く使えた方がうれしいですよね。
今回は、使い始めに目止めが必要な食器の種類や日頃のお手入れについて、ご紹介します。
「陶器」と「磁器」の違いは?
私たちが普段つかう洋食器や和食器には、大きくわけて「陶器」と「磁器」の2つの種類があります。
凛花(リンカ)ボウル(中) 14.5cm / 1,800円(税込)
使うごとに味わい深くなっていく陶器は、土物の素材感を活かしているため水を通しやすくなっています。
きちんとお手入れしていないと、変色したり臭いがついてしまった…なんてことが起こってしまうことも。
小皿 青十草 14cm 和食器 / 440円(税込)
反対に、表面がつるつるしていて水も通しにくく、変色や臭いなどの心配の少ない磁器は丈夫で普段使いしやすい器です。
最近では、「見た目は陶器に見えるけれど、実は磁器」といった器も多くみられますので、器を購入するときには「陶器なのか?磁器なのか?」を確認してから購入するとよいでしょう。
陶器を長持ちさせるには、お手入れが必要
食器を買って帰ったら、はじめに陶器か磁器かを確認してみましょう。
一般的に陶器であれば、使い始める前に目止めをした方が器を長持ちさせられます。
ただし、陶器の中には目止めが必要ない物もあるので、購入する際にお店の人に確認してみる or 取り扱い説明書に目を通しておけば安心ですね。
陶器を長持ちさせる「目止め」とは?
食器には磁器と陶器があり、一般的に磁器で作られた器は変色や臭いがつきにくく、丈夫で扱いやすいといえます。
陶器の器は、手に持った際の温かみや独特の風合いをお楽しみいただますが、お手入れもしないで油断していると、変色や臭いが発生…なんてことも起こるので注意が必要です。
陶器には細かい凹凸があり、凹凸部分に食材などが入り込むことで、変色や臭いを発生させてしまうことがあります。
そのため、あらかじめ器の表面をコーティングしてあげる必要があります。それが「目止め」です。
目止めのやり方(器の場合)
陶器の目止めに米のとぎ汁を使う方法があります。
米のとぎ汁のでんぷん質が陶器の表面の凹凸部分に入ることで、器をコーティングしてくれるため、陶器を使う前には、あらかじめ「目止め」を行っておいた方が安心ですね。
陶器の目止めのやり方は以下のとおりです。
1. 大きめの鍋に米のとぎ汁(器がしっかり隠れる位)と陶器を一緒に入れる。
2. 20分位かけて、じっくりと弱火で煮沸させる。
3. 煮沸した鍋ごと冷たくなるまで待つ。
4. 目止めした陶器を取り出し、水でしっかりと洗い流す。
5. 陶器についた水気をふき取り、完全に乾かしたら完了。
※米のとぎ汁がないときは、かたくり粉や小麦粉を使って同様に目止めをすれば大丈夫です。
少し時間と手間がかかりますが。目止めをやるかやらないかで、陶器の持ちにはかなりの差が出ます。
せっかく気にいって買った食器が変色したり臭いがついたりしては、本当にがっかりしてしまいますから、特に長持ちさせたい食器は、意識してやってみてください。
目止めのやり方(土鍋の場合)
内側にヒビが入ってしまった土鍋を見かけたことはありませんか?せっかくの土鍋にヒビが入ってしまっては大変。
陶器で作られた土鍋も例外ではなく、あらかじめ目止めを行って、変色や臭い・ヒビを予防してあげましょう。
土鍋の目止めのやり方は、以下のとおりです。
1. 土鍋を水でしっかり洗って水気をふき取り、自然乾燥させる。
2. 土鍋の8分目あたりまでお水を入れて、お米を投入する。
3. おかゆを作るのと同じやり方で、弱火でじっくりと煮込んでおかゆが出来上がったら、火を止める。
4. 土鍋をおかゆごと完全に冷めるまで置いておく。
5. 完全に冷めたらおかゆを取り出し、土鍋をきれいに水洗いし、水気をふき取り乾かしたら完了。
土鍋の目止めもとても簡単にできますね。ヒビの入った土鍋になってしまってから後悔しても遅いので、前もって目止めを行いましょう。
目止めの際に気を付けるべきことは、水のついた状態で強火など、火力の強い火をあてないこと。
少し時間がかかってしまいますが、じっくりゆっくりと弱火で行うことが大切です。
大切な器こそ、お手入れを忘れずに
和の楕円鉢(黒いぶし) / 900円(税込)
お気に入りの器を長持ちさせるかどうかは、自分自身のお手入れひとつです。
目止めの有無次第で、お気に入りの器の持ちにかなりの違いが出るのは一目瞭然。
「あんなに気にいっていた器が変色してしまった…」
そんな残念な気持ちにならないように、陶器の器を購入したら目止めを忘れないように心がけましょう。
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それでは、また次回!
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